都市化率(読み)としかりつ

知恵蔵 「都市化率」の解説

都市化率

都市部に住む人口割合。1920年の都市化率は18%であったが、40年には38%まで上昇した。第2次世界大戦の影響により45年には28%まで減少したが、53年の町村合併法が施行された後の55年には56%となり、61年の新市町村建設促進法制定後の65年には68%と急速に拡大。その後は市となる人口要件が5万人から4万人へと引き下げられたことを反映し、都市化率は70年には72%、2000年には79%となり、70年以降の都市化率の増加ペースは沈静化した。しかし、2005年には平成の大合併の影響により、都市化率は86%になった。市部地域の合併や新市の創設により、都市地域と見なすには必ずしも適切でない地域が含まれるため、1960年以降人口集中地区の設定が行われた。総人口に占める人口集中地区の割合は60年には44%であったが、70年には54%、2005年には66%まで上昇した。

(小川直宏 日本大学教授 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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