都路(読み)みやこじ

精選版 日本国語大辞典 「都路」の意味・読み・例文・類語

みやこ‐じ ‥ぢ【都路】

[1] 〘名〙
① 都へ行く道。都へ通ずる道路
万葉(8C後)四・七六七「都路(みやこぢ)を遠みか妹がこの頃は祈誓(うけ)ひて寝れど夢に見え来ぬ」
② 都の街路。都のちまた。
[2] 近世の寺子屋用習字手本の一つ東海道五十三次の各名所を長歌にしたもの。都路往来。都路文字鑑。

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デジタル大辞泉 「都路」の意味・読み・例文・類語

みやこ‐じ〔‐ぢ〕【都路】

都の道。
都へ行く道。
「―を遠みかいもがこのころうけひてれどいめに見え来ぬ」〈・七六七〉

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「都路」の意味・わかりやすい解説

都路
みやこじ

福島県中東部、田村郡にあった旧村名(都路村(むら))。現在は田村市都路町地区で、市の東部を占める。旧都路村は、1889年(明治22)古道(ふるみち)、岩井の2村が合併して成立。2005年(平成17)滝根(たきね)、大越(おおごえ)、常葉(ときわ)、船引(ふねひき)の4町と合併して市制施行、田村市となった。国道288号(都路街道)と399号が交差する。阿武隈高地(あぶくまこうち)中央に位置し、地域には標高700メートル以上の山々が連なり、阿武隈高原中部県立自然公園の一部となっている。冷害を受けやすい環境で、水稲収量は福島県平均の80%程度である。牧野を造成し肉牛飼育を図り、シイタケ山菜なども産する。人口流出が激しく過疎地域に指定されている。

[渡辺四郎]

『『都路村史』(1985・都路村)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「都路」の意味・わかりやすい解説

都路
みやこじ

福島県中東部,田村市東部の旧村域。阿武隈高地にある。 2005年滝根町,大越町,常葉町,船引町と合体して田村市となった。大部分山林。主産業は農業と畜産業で,米作と和牛の飼育が中心である。タバコの栽培も行なわれる。北部一帯は阿武隈高原中部県立自然公園に属する。

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改訂新版 世界大百科事典 「都路」の意味・わかりやすい解説

都路 (みやこじ)

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