酒盛（読み）さかもり

精選版 日本国語大辞典

さか‐もり【酒盛】

〘名〙 人々が集まり、酒をくみかわして楽しむこと。さかずきごと。さかごと。ささごと。酒宴。

※平家（１３Ｃ前）八「其の夜もすがら悦(よろこび)のさかもりしけるに」

さか‐も・る【酒盛】

〘自ラ四〙 酒盛りをする。人々が互いに酒を飲み楽しむ。

※平家（１３Ｃ前）六「遊君遊女共めしあつめて、あそびたはぶれさかもりけるが、先後もしらず酔ふしたる処に」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

さか‐もり【酒盛（り）】

［名］(スル)人々が集まり、酒を飲み合って楽しむこと。酒宴。
[類語]酒宴

出典　小学館

改訂新版　世界大百科事典

酒盛 (さかもり)

→宴会

出典　株式会社平凡社「改訂新版　世界大百科事典」

世界大百科事典（旧版）内の酒盛の言及

【宴会】より

…【網野 善彦】
［近世］
　神事祭礼等にあたって，飲酒会食と歌舞を共にすることは，庶民の世界でも古くからあったにせよ，庶民遊楽の一般化はとくに近世にめざましい。狂言《棒しばり》の太郎冠者と次郎冠者は，酒蔵で盗み酒をし舞いを舞って〈これは上々の酒盛になった〉という。神仏に関せず，賓客のもてなしでもないこうした宴会も流行したのである。…

※「酒盛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」