酸化スズ(錫)(読み)さんかすず

百科事典マイペディア 「酸化スズ(錫)」の意味・わかりやすい解説

酸化スズ(錫)【さんかすず】

(1)酸化スズ(II)SnO。比重6.44。水に不溶の黒色粉末。酸,濃アルカリに可溶。シュウ酸第一スズSnC2O4を炭酸ガス気流中で熱してつくる。還元剤。(2)酸化スズ(IV)SnO2。比重6.95,融点1127℃,昇華点1850℃。無色粉末。水,希酸に不溶。温水酸化アルカリに徐々に溶ける。つや出し剤・乳白ガラスの製造に使用。天然にスズ石として産。メタスズ酸H2(/n)Sn(/n)O3(/n)を灼熱(しゃくねつ)してつくる。電子材料や触媒などの用途も。

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