酸漿(読み)かがみご

精選版 日本国語大辞典 「酸漿」の意味・読み・例文・類語

かがみ‐ご【酸漿】

〘名〙 ホオズキの実。
※享和本新撰字鏡(898‐901頃)「酸醤 加我彌吾」

ぬか‐ずき ‥づき【酸漿】

〘名〙 「ほおずき(酸漿)」の古名。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕

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デジタル大辞泉 「酸漿」の意味・読み・例文・類語

ほお‐ずき〔ほほづき〕【酸漿/鬼灯】

ナス科多年草。高さ60~90センチ。地下茎を伸ばして増える。葉は卵形で縁に粗いぎざぎざがある。6、7月ごろ淡黄白色の花が咲く。その後、がくが大きくなって果実を包み、初秋、果実が熟して萼とともに赤く色づく。地下茎を漢方鎮咳ちんがい薬などにする。かがち。ぬかずき。 秋 花=夏》「―の相触れてこそ蝕ばめり/地蔵尊
子供が口に入れて舌で押し鳴らすもの。ホオズキの実から中の種子をもみ出してこしらえる。またテングニシなどの貝の卵嚢らんのうを用いて作り、海ほおずきとよぶ。

ぬか‐ずき〔‐づき〕【酸漿】

ホオズキの古名。
「―などいふもののやうにだにあれかし」〈・六七〉

かがち【酸漿】

ホオズキの古名。
「目は赤―の如くして」〈・上〉

ほう‐ずき〔‐づき〕【酸漿/鬼灯】

ほおずき
[補説]仮名で「ほうずき」と書くのは誤り。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「酸漿」の解説

酸漿 (ホオズキ・ヌカズキ)

学名Physalis alkekengi var.franchetii
植物。ナス科の多年草,園芸植物,薬用植物

酸漿 (カタバミ)

学名:Oxalis corniculata
植物。カタバミ科の多年草,薬用植物

酸漿 (カガチ)

植物。アカガチの略称

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普及版 字通 「酸漿」の読み・字形・画数・意味

【酸漿】さんしよう

ほおずき。

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