重の井(読み)シゲノイ

デジタル大辞泉 「重の井」の意味・読み・例文・類語

しげのい〔しげのゐ〕【重の井/滋野井】

浄瑠璃丹波与作待夜たんばよさくまつよ小室節こむろぶし」とその改作恋女房染分手綱こいにょうぼうそめわけたづな」およびその系統の諸文芸に登場する人物由留木ゆるぎ家の乳人めのとで、三吉の母。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「重の井」の解説

重の井 しげのい

浄瑠璃(じょうるり),歌舞伎の登場人物。
由留木(ゆるぎ)家の乳人(めのと)。出あった馬子(まご)が実子の三吉とわかるが,主家への義理のために親子の名のりをせずにわかれる。浄瑠璃「恋女房染分手綱(そめわけたづな)」の「重の井子別れ」の場が有名。原作近松門左衛門「丹波与作待夜小室節(たんばのよさくまつよのこむろぶし)」では滋野井の名で登場する。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「重の井」の解説

重の井
(通称)
しげのい

歌舞伎・浄瑠璃の外題
元の外題
丹波与作 など
初演
延宝5.11(京・北側芝居)

重の井
しげのい

歌舞伎・浄瑠璃の外題。
初演
明治1.8(東京守田座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

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