野呂川(読み)のろがわ

日本歴史地名大系 「野呂川」の解説

野呂川
のろがわ

富士川支流はや川の源流部、あら川の合流点より上流の通称。芦安村芦倉あしくら字野呂川入の渓谷を流れ、古くは能呂川と書いた。なお現在は野呂川も含め一級河川早川である。白根しらね山の主峰きた(三一九二・四メートル)と、続くあいノ岳(三一八九・三メートル)、山梨・長野・静岡三県にそびえる三峰みつみね(二九九九メートル)および山梨・長野県境の横川よこがわ(二四七八メートル)の山々を源流部とする左俣ひだりまた沢・右俣みぎまた沢の合流点から北流し、仙丈せんじようヶ岳(三〇三二・七メートル)から発した奥仙丈おくせんじよう大仙丈おおせんじよう小仙丈こせんじようの各沢を合せたあと、駒ヶ岳仙水せんすい峠から発した北沢との合流点から北岳の支脈小太郎こたろう(二七二五・一メートル)山裾を大きく迂回して東流し広河原ひろがわらに下る。広河原には北岳から北東に流下した大樺おおかんば沢が入り、南東の渓谷を下りながら鳳凰ほうおう山西斜面から発したゴウロ沢・アカヌケ沢・シレイ沢・立石たていし沢や、つじ(二五八四・七メートル)からのふか沢など多くの支沢を集める。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の野呂川の言及

【早川】より

…長さ約70km。上流は野呂川と呼ばれ,白根三山の間(あい)ノ岳北斜面を水源として北流する。北岳の北を大きくまわって南流し,鷲ノ住山付近で西から荒川を合わせ早川となる。…

※「野呂川」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android