野坂 参三(読み)ノサカ サンゾウ*

新訂 政治家人名事典 明治~昭和 「野坂 参三」の解説

野坂 参三
ノサカ サンゾウ*


肩書
元・日本共産党議長,元・参院議員,元・衆院議員

旧名・旧姓
旧姓=小野

別名
変名=岡野

生年月日
明治25年3月30日

出生地
山口県萩市

学歴
慶応義塾大学理財科〔大正6年〕卒

経歴
神戸商時代大逆事件に遭遇し影響を受ける。大卒後友愛会書記となり、機関誌「労働及産業」を編集。大正8年渡欧し、9年イギリス共産党入党。帰国後、日本労働総同盟顧問を経て、11年日本共産党の創立参画。12年第1次共産党弾圧事件で検挙。出獄後、産業労働調査所を設立し所長。昭和3年3.15事件で再び検挙。6年同党中央委員となりコミンテルン日本代表として非合法裏にソ連に渡り、“’32年テーゼ”の作成に携わる。8年同執行委員会幹部会員。10年第7回大会に日本代表として出席、15年までモスクワのコミンテルンで活動した。同年中国で日本人反戦同盟を組織。戦後、21年帰国、衆院議員に当選するが、25年マッカーサーにより公職追放となる。地下活動を経て、30年六全協で第一書記、33年党中央委員会議長。31年から衆・参両院議員を通算25年つとめた。57年議長を宮本顕治に譲って名誉議長となるが、平成4年戦前の同志密告事件が発覚して除名された。著書に「亡命十六年」「野坂参三選集」(全2巻)、自伝風雪のあゆみ」(全8巻)など。

受賞
ベトナム金星勲章〔昭和62年〕

没年月日
平成5年11月14日

家族
妻=野坂 龍(日本共産党名誉中央委員)

出典 日外アソシエーツ「新訂 政治家人名事典 明治~昭和」(2003年刊)新訂 政治家人名事典 明治~昭和について 情報

20世紀日本人名事典 「野坂 参三」の解説

野坂 参三
ノサカ サンゾウ

大正・昭和期の政治家 元・日本共産党議長;元・参院議員;元・衆院議員。



生年
明治25(1892)年3月30日

没年
平成5(1993)年11月14日

出生地
山口県萩市

旧姓(旧名)
小野

別名
変名=岡野 進

学歴〔年〕
慶応義塾大学理財科〔大正6年〕卒

主な受賞名〔年〕
ベトナム金星勲章〔昭和62年〕

経歴
神戸商時代大逆事件に遭遇し影響を受ける。大卒後友愛会書記となり、機関誌「労働及産業」を編集。大正8年渡欧し、9年イギリス共産党入党。帰国後、日本労働総同盟顧問を経て、11年日本共産党の創立に参画。12年第1次共産党弾圧事件で検挙。出獄後、産業労働調査所を設立し所長。昭和3年3.15事件で再び検挙。6年同党中央委員となりコミンテルン日本代表として非合法裏にソ連に渡り、“’32年テーゼ”の作成に携わる。8年同執行委員会幹部会員。10年第7回大会に日本代表として出席、15年までモスクワのコミンテルンで活動した。同年中国で日本人反戦同盟を組織。戦後、21年帰国、衆院議員に当選するが、25年マッカーサーにより公職追放となる。地下活動を経て、30年六全協で第一書記、33年党中央委員会議長。31年から衆・参両院議員を通算25年つとめた。57年議長を宮本顕治に譲って名誉議長となるが、平成4年戦前の同志密告事件が発覚して除名された。著書に「亡命十六年」「野坂参三選集」(全2巻)、自伝「風雪のあゆみ」(全8巻)など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

367日誕生日大事典 「野坂 参三」の解説

野坂 参三 (のさか さんぞう)

生年月日:1892年3月30日
大正時代;昭和時代の政治家;社会運動家。日本共産党議長;衆議院議員
1993年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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