野戦(読み)やせん

精選版 日本国語大辞典 「野戦」の意味・読み・例文・類語

や‐せん【野戦】

〘名〙
平野で戦うこと。山野での戦闘。また、攻城戦、市街戦、要塞戦以外の陸上戦。
玉葉‐文治四年(1188)二月一四日「称当時之勅命、相語辺民、欲野戦
経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後「斯国の大軍に対し野戦を以て之に当るは」
戦地戦場。特に大陸の戦場。
真空地帯(1952)〈野間宏〉二「大住軍曹は二年前野戦からかえってきた下士官である」

の‐いくさ【野戦】

〘名〙 野で戦うこと。野での戦闘。やせん。
太平記(14C後)三四「野軍(ノイクサ)に敵を疲らかして」

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デジタル大辞泉 「野戦」の意味・読み・例文・類語

や‐せん【野戦】

山野で戦うこと。攻城戦・要塞ようさい戦・市街戦以外の陸上戦。「野戦陣地」
戦地。戦場。特に、大陸の戦場。

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普及版 字通 「野戦」の読み・字形・画数・意味

【野戦】やせん

陣を整えずに戦ふ。斬りこみ。清・燮〔画に題す。竹〕石濤の竹を畫くや、野戰を好む。略(ほぼ)紀律無し。而れども紀律自ら其の中に在り。~功夫氣候、一點をも僭差することを得ず。

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