野村与作(読み)のむらよさく

世界大百科事典(旧版)内の野村与作の言及

【和泉流】より

…3世喜納の代に加賀前田藩に召し抱えられたが,京都で活動を続けた。明治維新後,7世庄市が弟子の野村与作と共に上京,東京での和泉流の地歩を築き,信之が8世を継いだが中絶,野村万蔵家の5世万造の次男万介が1936年再興して9世となった。現在9世藤九郎,その息和泉元秀(現,和泉流宗家)・三宅右近らが東京を中心に活躍している。…

【狂言】より

…それまで士分として俸禄を受けていたのが一時に収入の道を絶たれたわけで,この新しい事態に対応できない者も多く,三流の家元も家業を廃し,次々と絶家するという状態となった。しかし大蔵流では,東京の山本東次郎家,関西の茂山(しげやま)千五郎家,茂山忠三郎家といった有力弟子家によって芸統が維持され,また和泉流も,京都から三宅庄市,金沢から野村与作らが上京して東京における和泉流の発展に力を尽くした。現在では両流の家元も再興され,大蔵流では前記の諸家や茂山忠三郎家から分かれた善竹(ぜんちく)家が主として東京・関西で,和泉流では野村万蔵家,三宅藤九郎家,野村又三郎家,名古屋の狂言共同社の人々が主として東京・名古屋でそれぞれ活躍している。…

※「野村与作」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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