野錫(読み)ヤシャク

デジタル大辞泉 「野錫」の意味・読み・例文・類語

や‐しゃく【野×錫】

[代]一人称人代名詞。僧が自分をへりくだっていう語。愚僧。
「―はこの尾上の松の下陰一夏を送る道心なるが」〈浄・用明天王

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「野錫」の意味・読み・例文・類語

や‐しゃく【野錫】

〘代名〙 (「しゃく」は錫杖の意。あるいは釈のことともいう) 自称僧侶が謙遜して用いる語。
浄瑠璃・用明天皇職人鑑(1705)三「『そもそもやしゃくは〈略〉道心成が』」

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