金与正(読み)きむよじょん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「金与正」の意味・わかりやすい解説

金与正
きむよじょん
(1987― )

北朝鮮朝鮮民主主義人民共和国)の政治家。金正恩(キムジョンウン)の実妹。9月26日生まれ。金日成(キムイルソン)総合大学卒業。1990年代にスイス・ベルンの公立小学校で学ぶ。2011年12月金正日(キムジョンイル)死去の際、公開の場に初めて登場。2014年3月から公式報道に名前が出るようになり、9月には朝鮮労働党第一副部長より格上の序列で紹介される。その後、党中央委員会副部長に就任していることが判明した。2016年5月第7回党大会で中央委員就任、6月開催の最高人民会議では代議員になっていることが確認された。2017年10月に党中央委員会政治局員候補、2018年2月に党中央委員会第一副部長であることが判明。金正恩の現地指導や外遊に随行することが多く、プロパガンダを担う「宣伝扇動」を担当しているといわれる。

[礒﨑敦仁 2020年2月17日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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