金剛蔵王菩薩(読み)こんごうぞうおうぼさつ

精選版 日本国語大辞典 「金剛蔵王菩薩」の意味・読み・例文・類語

こんごうぞうおう‐ぼさつ コンガウザウワウ‥【金剛蔵王菩薩】

仏語胎蔵界曼荼羅中、虚空蔵院中の一菩薩。虚空蔵菩薩の智徳を表わし、その形像青黒色、十六面百八臂で、独鈷・三鈷・輪・剣・宝珠などを持つ。金剛蔵王蔵王菩薩。〔和漢三才図会(1712)〕〔玄法寺儀軌‐二〕

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デジタル大辞泉 「金剛蔵王菩薩」の意味・読み・例文・類語

こんごうぞうおう‐ぼさつ〔コンガウザウワウ‐〕【金剛蔵王菩薩】

胎蔵界曼荼羅虚空蔵こくうぞう院中の一菩薩。百八臂ひゃくはっぴで108の煩悩を打ち砕くことを表す。蔵王。蔵王菩薩。蔵王権現。こんごうざおうぼさつ。
金剛薩埵さった変化身。こんごうざおうぼさつ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「金剛蔵王菩薩」の意味・わかりやすい解説

金剛蔵王菩薩
こんごうぞうおうぼさつ
Aṣṭottaraśatabhujavajradhara

金剛薩 埵の変化身ともいわれる。胎蔵界曼荼羅においては,虚空蔵院の一尊として十六面百八臂をもって 108の煩悩を制伏する菩薩として配置されている。

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世界大百科事典(旧版)内の金剛蔵王菩薩の言及

【蔵王権現】より

…金剛蔵王菩薩ともいう。修験道の開祖役行者(えんのぎようじや)が金峰山(きんぷせん)の頂上で衆生済度のため祈請して感得したと伝える魔障降伏の菩薩で,釈迦仏の教令輪身。…

※「金剛蔵王菩薩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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