金槌論(読み)カナヅチロン

デジタル大辞泉 「金槌論」の意味・読み・例文・類語

かなづち‐ろん【金×槌論】

金槌で釘を打ち込むように、自分の言い分を繰り返し述べて、押し通そうとする議論
「ひっしひっしと生木に釘打つ―」〈浄・双生隅田川

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「金槌論」の意味・読み・例文・類語

かなづち‐ろん【金槌論】

〘名〙
① 自分の主張相手に畳みかけて、無理に通そうとすること。
※文机談(1283頃)四「なに事もひたすらのかなづちろむはみちなしとおぼえたる時の事也」
双方が自分の言い分をくり返して言い争うこと。水掛け論。
※百丈清規抄(1462)二「我こそ上であらうずれと云て、鉄鎚(カナツチ)論になって」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android