金気・鉄気(読み)かなけ

精選版 日本国語大辞典 「金気・鉄気」の意味・読み・例文・類語

かな‐け【金気・鉄気】

〘名〙
① 水や土に含まれている金属の気。鉄分。また、そのにおいや味。かなっけ。
浄瑠璃・源氏冷泉節(1710頃)下「いか程種(たね)が好うても、畠にかなけのある所は、何ぼふ蒔いても育たぬ」
② 新しい鉄びんや鍋で湯をわかす時に浮かび出る、赤黒いもの。
四河入海(17C前)二〇「銅でしたる物にはかなけがでて腥くさで、鉄でしたる物にはさびがでて渋てわるいぞ」
③ 金属にぞくする物。
咄本・かの子ばなし(1690)上「わかねつけにはじしゃくを付たり。〈略〉何によらず金気の類はわれらがこしに取付候」
金銭の運。また、金銭。
浮世草子好色二代男(1684)三「久しう銀(カナ)けの物申請けぬ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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