金水引(読み)きんみずひき

精選版 日本国語大辞典 「金水引」の意味・読み・例文・類語

きん‐みずひき ‥みづひき【金水引】

〘名〙
金箔(きんぱく)をおいた水引
浄瑠璃・心中刃は氷の朔日(1709)下「御文を、金水引にてとぢられしみづ引のべにおちて」
金色元結(もとゆい)。金元結。
※浮世草子・武家義理物語(1688)四「里のあげまきにむすびし金水引も、今の風義の髪形なれば」
バラ科の多年草。日本各地およびサハリン朝鮮、中国、台湾などの山野路傍に生える。高さ〇・五~一・五メートル。全体に短毛を密生。葉は奇数羽状複葉、側小葉は大きさ不整で数対、このうち大形のものは二~三対。大形の側小葉と頂小葉は長さ三~五センチメートルの長楕円状披針形で縁に鋸歯(きょし)がある。夏から秋、茎の先で分枝して穂を出し、小さな黄色の五弁花をつける。萼(がく)は果時まで残り、裂片の先が多数のかぎ状の毛となり、これが動物などに付着して種子散布に役立つ。漢名、龍牙草。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

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デジタル大辞泉 「金水引」の意味・読み・例文・類語

きん‐みずひき〔‐みづひき〕【金水引】

金箔きんぱくをおいた水引。
金箔をおいた元結もとゆい。金元結。
バラ科の多年草。道端や山野に生え、高さ0.5~1.5メートル。葉は羽状複葉で、小葉は長楕円形。7~9月、黄色の小花を穂のようにつける。果実を包むがくにはかぎ状の毛があり、動物などに付着する。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「金水引」の解説

金水引 (キンミズヒキ)

学名Agrimonia pilosa var.japonica
植物。バラ科の多年草,薬用植物

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