金看板(読み)きんかんばん

精選版 日本国語大辞典 「金看板」の意味・読み・例文・類語

きん‐かんばん【金看板】

〘名〙
金文字を彫りこんだ看板
咄本聞上手(1773)声の薬「玄関構へ 金看板(キンカンバン)出して『声の立つ薬』と書いてある」
世間に誇らしげに示す主義思想、または、その世界や組織などで筆頭に挙げられる人や物など。
読本・曲亭伝奇花釵児(1804)序「和漢一百五十年来、二子作者の金字牌(キンカンパン)ならずや」
③ いつわりがなく確実なこと。信用できること。〔東京語辞典(1917)〕

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デジタル大辞泉 「金看板」の意味・読み・例文・類語

きん‐かんばん【金看板】

金文字を彫りこんだ看板。
世間に対して誇示・宣伝する主義や主張など。「即断即行を金看板に掲げる政治家
[類語]看板立て看板立て看プラカード一枚看板表看板

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「金看板」の解説

金看板
(通称)
きんかんばん

歌舞伎浄瑠璃外題
元の外題
金看板侠客本店
初演
明治16.4(東京・新富座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

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