世界大百科事典(旧版)内の金華山信仰の言及
【金華山】より
…金華山の中腹には黄金山神社,山頂には大海祇(おおうみつみ)神社が鎮座しているが,近世期にはそれぞれ真言宗大金寺,竜蔵権現と呼ばれ,弁財天をまつる山として信仰を集めてきた。金華山信仰は修験者の布教などによって沿岸部はもちろんのこと,農村部にも広く浸透し,東北地方一帯に金華山講が分布している。その信仰には金運の神,福神としての性格も強く,その要因として弁財天をまつること以外に,その立地条件によって東方海上の理想郷と観念されたり,古代陸奥国の黄金産出と結びついて黄金の島と観念されてきたことなどが考えられる。…
※「金華山信仰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」