金融再生トータルプラン(読み)きんゆうさいせいトータルプラン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「金融再生トータルプラン」の意味・わかりやすい解説

金融再生トータルプラン
きんゆうさいせいトータルプラン

金融機関の不良債権の抜本的解決と処理を促進し金融不安を解消することをねらって,自由民主党が 1998年7月にまとめた一連政策。 (1) 臨時不動産関連権利等調整委員会を新設し複雑な権利関係の斡旋ならびに調停にあたる,(2) 債権放棄にかかわる無税償却の拡大,サービサー (債権回収業) の法制化,(3) 共同債権買取機構の機能拡充,(4) 競売の迅速化,(5) 金融機関の経営健全化のためのディスクロージャーの徹底,(6) 金融機関が破綻した場合における円滑な処理と借り手保護のための受け皿銀行 (ブリッジバンク ) の創設,(7) 金融監督庁 (→金融庁 ) による主要 19行の集中検査の実施,などをおもな内容とする。 (→金融機能の再生のための緊急措置に関する法律 , 金融機能の早期健全化のための緊急措置に関する法律 , 金融再生委員会設置法 )

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