精選版 日本国語大辞典 「金銭登録機」の意味・読み・例文・類語
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自動的に現金取引の内容や金額を表示したり、記録するための機械。レジスター、あるいは略してレジともいう。1878年アメリカのレストラン経営者ジェームス・リティがヨーロッパへ船で旅行した際に、機関室のスクリューの回転数を自動的に記録する装置からヒントを得て、翌年発明したのが、世界で最初のダイヤル・レジスターとよばれるものである。大きな柱時計のような形の文字盤に、長短二つの針があり、下のほうに2列に並んだボタンを押すことによって金額が表示される仕組みである。その後アメリカのジョン・H・パターソンが1884年に製造・販売を始めてから、現在のような型になるまで改良が加えられた。
レジスターの基本的な機能としては、取引内容の表示、領収証の発行、営業記録の作成、合計器などがあげられるが、現在では合計だけでなく精算機能を備えたものもある。機械式レジスターも、エレクトロニクスを使用した電子レジスターに変わり、さらにコンピュータと連動して、POS(point of sales)とよばれる販売時点情報管理システム機として活用されている。また小売業の戦略武器としても、広く百貨店、専門店、スーパーマーケット、飲食店などで採用され、活用されている。
[石原 啓]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…金銭登録機ともいう。商店などで商品を売り上げた場合,その商品の取引状況(数量,単価,合計金額)の内容を商店にも顧客にもわかるよう表示するとともに,その合計を加算,記録すると同時に,あわせて現金の保管を行う機械。…
※「金銭登録機」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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