釜中(読み)フチュウ

デジタル大辞泉 「釜中」の意味・読み・例文・類語

ふ‐ちゅう【釜中】

かまの中。
相手が―の章魚たこ同然手も足も出せないのだから」〈漱石吾輩は猫である

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「釜中」の意味・読み・例文・類語

ふ‐ちゅう【釜中】

〘名〙 かまの中。
地蔵菩薩霊験記(16C後)三「釜中の熱湯湧上て」 〔漢書‐楚元王伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「釜中」の読み・字形・画数・意味

【釜中】ふちゆう

かまの中。〔後漢書、独行伝〕を以ての長と爲す。~黨人の禁錮ひ、~乃ち室を結びて居る。止(を)る單陋、時に粮粒(らうりふ)盡くることるも、窮居自たり。~閭里之れを歌ひて曰く、~釜中に魚を生ず、と。

字通「釜」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android