釣髭(読み)つりひげ

精選版 日本国語大辞典 「釣髭」の意味・読み・例文・類語

つり‐ひげ【釣髭】

〘名〙
① 江戸初期、中間(ちゅうげん)、奴(やっこ)などが威厳をつけるために、口髭の先を上にはねあげたもの。鍋墨に油をまぜたもので書いたり、作りひげを付けたりする。
仮名草子仁勢物語(1639‐40頃)下「つりひげを抜くをさへ嘆く男」
江戸時代歌舞伎の鬘(かつら)一種。もみあげを顎まで続けたもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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