北海道東部、釧路川・
釧路は内陸部の農林産業と炭鉱、海岸線の漁業と加工製造業によって地域を支えてきた。石炭は約二〇億トンの埋蔵量をもつとされ、明治三〇年時点では炭山五ヵ所を数えた。開拓は明治三〇年末で管内の既墾地が二千二九六町歩と報告されており、このうち厚岸郡内が一千二〇町余で四割強を占めている(状況報文)。同三二年には釧路港が開港、また同三四年七月に釧路(のち浜釧路、現釧路市)―白糠間の官設鉄道釧路線(現JR根室本線)が開通したことにより、釧路港を軸に鉄道と船舶による海陸輸送が結び付き、同港は北海道東部における商品流通の中心となる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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