鈴の綱(読み)スズノツナ

デジタル大辞泉 「鈴の綱」の意味・読み・例文・類語

すず‐の‐つな【鈴の綱】

清涼殿殿上てんじょうの間から校書殿きょうしょでんに張り渡した鈴付きの綱。蔵人くろうど小舎人こどねりを呼ぶためのもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鈴の綱」の意味・読み・例文・類語

すず【鈴】 の 綱(つな)

① 清涼殿の殿上の間から校書殿(きょうしょでん)に張り渡した、鈴をつけた綱。蔵人小舎人(こどねり)を呼ぶのに用いた。
平家(13C前)一「うつほ柱よりうち鈴の綱のへん布衣の者の候は」
② 案内を請うために鳴らす鈴につながる綱。
浄瑠璃傾城反魂香(1708頃)上「奥へ通路の鈴の綱。ふりはへ引けば鈴の音おふと答ふる」

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