精選版 日本国語大辞典 「鈴木」の意味・読み・例文・類語
すずき【鈴木】
[一] 謡曲。四番目物。廃曲。作者不詳。源義経の家臣鈴木重家は、源頼朝が奥州の義経を攻めに下ったことを聞き、母に別れを告げて出発する。その途中で捕えられ頼朝の前に引き出されるが、義経を退けることの非を説き、家臣になると欺いて逃れ、奥州に向かう。
[三] 寛政から天保(一八三〇‐四四)の頃、江戸麹町にあった菓子司、鈴木兵庫の店。菊一煎餠などで知られた。
※黄表紙・京伝憂世之酔醒(1790)「塩瀬のまんぢう、あいきゃうまき、すずきの小ぐらの、せいわうぼ」
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