鉄帽(読み)てつぼう

精選版 日本国語大辞典 「鉄帽」の意味・読み・例文・類語

てつ‐ぼう【鉄帽】

〘名〙 鉄製帽子。てつかぶと。
作戦要務令(1939)一「鉄帽の著用時間は勉めて之を減少し」

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デジタル大辞泉 「鉄帽」の意味・読み・例文・類語

てつ‐ぼう【鉄帽】

鋼鉄製の帽子。鉄兜てつかぶと

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「鉄帽」の意味・わかりやすい解説

鉄帽
てつぼう

戦闘において頭部負傷を防ぐためにかぶる金属製装具で、第一次世界大戦以降、各国正規軍で用いられている。古くは鉄兜(かぶと)とよばれた。英語ではスチール・ヘルメットsteel helmetという。小銃弾、機銃弾、砲弾手榴弾(しゅりゅうだん)の破片土砂などによる衝撃を避けるために、厚さ1ミリメートル、重さ0.7~1キログラム程度のものを用いる。

 形状、材質、色は各国さまざまである。材質はニッケルクロム鋼、シリコン鋼、高マンガン鋼などが用いられるが、最近では硬質プラスチック、ケブラーKevlarなどの素材が実用化されている。

[寺田近雄]

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世界大百科事典(旧版)内の鉄帽の言及

【甲冑】より

…防護より機能が選択されたのである。第1次世界大戦で鉄帽の効果が再確認されて以来,現在でも各国軍装に採用されているし,防弾チョッキを用いることもあるが,これはもはや甲冑の名で呼ぶにはふさわしくない。中世末黄金時代の甲冑のコレクションとしては,パリのアンバリッドの軍事博物館,マドリードのアルメリア博物館のものが有名である。…

※「鉄帽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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