鉄道労働組合(読み)てつどうろうどうくみあい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鉄道労働組合」の意味・わかりやすい解説

鉄道労働組合
てつどうろうどうくみあい

略称鉄労。 1957年 11月,国鉄労働組合 (国労) を脱退した新生民主化同盟系労働者による国鉄職能別労働組合と国労新潟闘争を契機に分裂した国鉄地方労働組合の連合体が 62年新国鉄労働組合連合 (新国労) を結成,68年 10月全国単一化をはかり鉄労となった。同盟系全日本官公職労働組合協議会 (全官公) の有力組合だったが,87年国鉄民営化に際し日本労働組合総評議会 (総評) を脱退した国鉄動力車労働組合 (動労) などと全日本鉄道労働組合総連合会 (鉄道労連。のち略称 JR総連) を結成,組織を解散した。

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世界大百科事典(旧版)内の鉄道労働組合の言及

【マル生反対闘争】より

…最初,当局は日本生産性本部に依頼して管理職から一般職員にいたる体系的な生産性教育を実施し,受講生による労働組合との対抗グループを組織した。70年3月には職員局に職員管理室と能力開発課が設置されたが,この時期以降,当局は狭義の生産性向上運動をこえて,国労・動労組合員と当局に協力的な鉄道労働組合(鉄労)員や組合脱退者とのあいだで昇給・昇格で差別を行うなど国労・動労組織の弱体化をはかった。これに対して国労,動労は組織防衛活動を強めたが,71年初めには当局との協議では解決が不可能と判断し,国鉄の生産性運動は労働組合組織破壊攻撃であると規定して全面的に反撃する方針を固め,不当労働行為摘発活動を開始した。…

※「鉄道労働組合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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