(読み)まがり

精選版 日本国語大辞典 「鋺」の意味・読み・例文・類語

まがり【鋺】

〘名〙 酒や水などを飲むのに用いる器。碗や柄杓(ひしゃく)の類。
※宇津保(970‐999頃)国譲下「おまへにしろがねのまがりなどとりいでて〈略〉くさびらども熱い物にさせ」

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デジタル大辞泉 「鋺」の意味・読み・例文・類語

まがり【×鋺】

水や食物を入れる器。椀や柄杓ひしゃくの類。
主殿司とのもづかさ土器かはらけを奉りければ、―を参らせよとて」〈徒然・一〇〇〉

まり【×鋺/×椀】

昔、水や酒などを盛った円い形の器。もい。
「面を隠す大―に、そのすすむる酒を盛りき」〈・下〉

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世界大百科事典(旧版)内のの言及

【打鳴】より

…響銅製で小さな鉢の形をしており,下に座布団を敷き,細い金属製の棒,または木製の細棒で縁を打って音を出す。鏧,鏧子(けいす),小鏧(しようきん),鋺(金椀)(かなまり),鈴(りん)などともいう。また打鳴は寺院で用いる大型のものを指す場合もある。…

※「鋺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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