鍋尻を焼く(読み)なべじりをやく

精選版 日本国語大辞典 「鍋尻を焼く」の意味・読み・例文・類語

なべじり【鍋尻】 を 焼(や)

夫婦となって世帯を営む。
※俳諧・宝蔵(1671)四「彼(かの)しもなるきざみの室むかへて家のうちうしろみなどたのめるを鍋尻(ナベジリ)やくなどいへるを思へば」
② 竈(かまど)の下にまで心を用いる。台所の細かい事に世話をやく。なべのぞきをする。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「鍋尻を焼く」の意味・読み・例文・類語

鍋尻なべじり・く

夫婦となって世帯を営む。
「白人まはしの駕籠の者とひとつになって、辛き―・いて半分は嘘で浮世をわたりぬ」〈浮・娘気質・五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android