鍬を抜かす(読み)くわをぬかす

精選版 日本国語大辞典 「鍬を抜かす」の意味・読み・例文・類語

くわ【鍬】 を 抜(ぬ)かす

(持っている鍬を手放す意から)
気抜けがする。茫然自失する。当惑する。
浄瑠璃国性爺合戦(1715)千里が竹「人里たえて広々たる。千里が竹に迷ひ入、和藤内ほうどくはをぬかし」
② ゆだんする。気をゆるめる。
※浄瑠璃・恋女房染分手綱(1751)一三「わいらも随分くはぬかすな」
③ 足も抜けるばかりに疲れる。鍬が抜ける。
※浄瑠璃・生玉心中(1715か)下「さぞ小弁もしんろかろをれも鍬(くわ)をぬかした、ここで暫らく休まふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「鍬を抜かす」の意味・読み・例文・類語

くわか・す

気抜けがする。茫然ぼうぜんとする。
「広々たる千里が竹に迷ひ入る。和藤内ほうど―・し」〈浄・国性爺
足が抜けるほど疲れる。
「おれも―・した。ここでしばらく休まう」〈浄・生玉心中

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android