(読み)さいずえ

精選版 日本国語大辞典 「鎛」の意味・読み・例文・類語

さい‐ずえ さひづゑ【鎛】

〘名〙 鍬の一種。草を除くのに用いる農具という。
延喜式(927)四「神宝廿一種〈略〉、金銅鎛二枚」
※宇治拾遺(1221頃)一「さひづへして額をうち破られたりしぞかし」

さい‐づえ さひづゑ【鎛】

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デジタル大辞泉 「鎛」の意味・読み・例文・類語

さい‐ずえ〔さひづゑ〕【×鎛】

くわの一種。草刈りに用いた農具という。
「追ひつめられて―して、額をうちわられたりしぞかし」〈宇治拾遺・一〉

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世界大百科事典(旧版)内のの言及

【鐘】より

…器の下底を于(う)というが,それがアーチ状に内湾し,上部にある棒状の甬(よう)に旋(せん)という吊り環がついている形式を鐘あるいは甬鐘と称し,吊り手がコの字形の鈕(ちゆう)になったものは鈕鐘と称する。于が平らで吊り手がコの字形の鈕になったものは鎛(はく)と称する。鐘の各部分については古くからの名称があり,両面の縦の中央帯を鉦と称し,銘文などの多くはここに刻されている。…

※「鎛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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