鎮兵(読み)ちんぺい

精選版 日本国語大辞典 「鎮兵」の意味・読み・例文・類語

ちん‐ぺい【鎮兵】

〘名〙
奈良・平安時代初期、陸奥・出羽両国の蝦夷を鎮衛するために他国から徴発されて派遣された兵士。多く坂東諸国から差し向けられた。妻子同伴を許され、日粮を給された。
※続日本紀‐神護景雲三年(769)正月己亥「陸奥国言、他国鎮兵、今見在戍者、三千余人」
地方をしずめるために派遣する兵。鎮台の兵。
東京日日新聞‐明治九年(1876)一一月一三日「義兵熊本に挙げ一戦鎮兵を鏖にし」

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デジタル大辞泉 「鎮兵」の意味・読み・例文・類語

ちん‐ぺい【鎮兵】

古代陸奥むつ出羽でわ防備のために東国諸国から徴発、派遣された兵士。
地方の争乱を鎮定するために派遣する兵。

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