(読み)きる

精選版 日本国語大辞典 「鑽」の意味・読み・例文・類語

き・る【鑽】

〘他ラ四〙
① 木と木をすり合わせたり、金と石などを打ち合わせたりして火を取る。
霊異記(810‐824)中「信の燧を東春に攅(キリ)、熟火を西秋に炬く。〈国会図書館本訓釈 攅 岐里又母三〉」
② 錐で穴をあける。
史記抄(1477)一八「とをせうとては、一度亀甲のからを銭の大さほどに鑽て」

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デジタル大辞泉 「鑽」の意味・読み・例文・類語

さん【鑽】[漢字項目]

[音]サン(呉)(漢) [訓]きる きり
穴をあける。うがつ。「鑽孔
物事を深く究める。「鑽仰研鑽

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世界大百科事典(旧版)内のの言及

【卜骨】より

…中国では山東省城子崖(竜山文化)など新石器時代後期に羊,牛,豚かイノシシ,鹿の肩甲骨を占いに用いている。灼く個所をあらかじめ彫りくぼめた〈鑽(さん)〉をもつものもある。河南省安陽の殷墟からは,国事の決定を占うために用いた卜甲(背より腹の甲の方が多い)や,牛か羊の肩甲骨を材料とする鑽のある卜骨が大量に見いだされており,その数は10万を超えるという。…

※「鑽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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