長万部(読み)オシャマンベ

デジタル大辞泉 「長万部」の意味・読み・例文・類語

おしゃまんべ【長万部】

北海道南西部、渡島おしま総合振興局北東部の地名内浦湾に面し、漁業酪農が盛ん。
[補説]アイヌ語「オ‐シャマム‐ペッ(川尻が横になっている川)」からなどといわれる。

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精選版 日本国語大辞典 「長万部」の意味・読み・例文・類語

おしゃまんべ【長万部】

(アイヌ語「オ・シャマンベ(ヒラメのいるところの意)」の音写) 北海道南西部、渡島半島東岸の地名。函館本線室蘭本線が分岐する交通要地

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改訂新版 世界大百科事典 「長万部」の意味・わかりやすい解説

長万部[町] (おしゃまんべ)

北海道南西部,渡島(おしま)支庁山越郡の町。人口6386(2010)。地名は,アイヌ語の〈シャマンベ(川尻が横になっている所の意味)〉に由来するという説がある。内浦湾(噴火湾)に臨む町域の大半は丘陵地で,平地は海岸沿いに南北に走る。農業は酪農が中心で,漁業はホタテガイ,カレイ,サケ,ケガニの漁獲が多い。JR函館本線の長万部駅は室蘭本線の起点であり,鉄道関係者が多い。また国道5号,37号,道央自動車道が走り,交通の要衝となっている。市街地で天然ガスが噴出し,町営の都市ガスとして利用されている。その副産物として湧出したのが長万部温泉(単純泉,49℃)である。町の北西部の二股温泉(ラジウム泉,50℃)では,温泉華(湯の華)の一種である石灰華のドーム(道の天然記念物)が見られる。
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