長井兵助(読み)ナガイヒョウスケ

デジタル大辞泉 「長井兵助」の意味・読み・例文・類語

ながい‐ひょうすけ〔ながゐヒヤウすけ〕【長井兵助】

江戸時代歯医者。代々浅草蔵前に住み、歯の治療のかたわら大道で居合抜きを見せて人を集め、家伝歯磨きや陣中膏がまの油を売った。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「長井兵助」の解説

長井兵助 ながい-ひょうすけ

?-? 江戸時代後期の大道芸人
江戸蔵前にすみ,大道で歯磨きや陣中膏(じんちゅうこう)蟇(がま)の油をうったりした。客寄せのための居合抜きで評判をえた。子孫明治のはじめまで5代以上同じ芸をつづけたという。

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世界大百科事典(旧版)内の長井兵助の言及

【居合】より

…元禄・宝永(1688‐1711)のころ富山の反魂丹売(はんごんたんうり)の香具師(やし)松井一家が,人寄せに居合抜きを演じた。享保期(1716‐36)にはその系統から出た松井源左衛門の名が見え,また長井兵助も歯磨売の人寄せに演じて名高い。高足駄に白だすきのいで立ちで,三宝を積み重ねた上にのり,4~5尺(1.2~1.5m)の刀を抜いて見せたといわれる。…

※「長井兵助」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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