長大作(読み)ちょうだいさく

知恵蔵mini 「長大作」の解説

長大作

家具デザイナー。1921年、中国東北部(旧満州国)生まれ。45年、東京美術学校(現・東京芸術大学)建築科卒業。47年、日本のモダニズム建築をリードした坂倉準三建築研究所に入社。60年に発表した「低座イス」は高さ29センチメートルと日本人の生活様式調和、グッドデザイン賞を受賞し代表作となる。同年に開催された第12回ミラノトリエンナーレには「パーシモンチェア」など出品し、日本館の金賞受賞に大きく貢献した。71年、長大作・水之江忠臣・松村勝男の3名による「ファニチャーコレクション展」を開催し、これにより第17回毎日産業デザイン準賞を受賞した。72年、長大作建築設計室を開設し、住宅設計と家具デザインを手掛ける。94年、国井喜太郎産業工芸賞を受賞。和洋の文化を融合させた家具のデザインを数多く手がけ、日本のデザイン界を牽引した重鎮の一人とされる。2014年5月1日、老衰のため死去した。享年92。

(2014-5-14)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「長大作」の解説

長大作 ちょう-たいさく

1921- 昭和後期-平成時代の建築家,インテリアデザイナー
大正10年9月16日中国東北部生まれ。昭和22年坂倉準三建築研究所にはいり,住宅と家具の設計,監理担当。47年長大作建築設計室をひらく。日本的建築工法の技術者と協同して家具や建築の設計にあたり,国際文化会館のインテリアなどを手がける。35年ミラノ-トリエンナーレ展金賞。東京美術学校(現東京芸大)卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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