長沼町(読み)ながぬままち

日本歴史地名大系 「長沼町」の解説

長沼町
ながぬままち

面積:六〇・三五平方キロ

岩瀬郡のほぼ中央部に位置し、北西は郡山市、西から南は天栄てんえい村、北は岩瀬村、東は須賀川市に接する。北部と南部の丘陵間を奥羽山脈を源とする江花えばな川が南東流し、同川北側を南東流する川を東端部で合せ須賀川市へ貫流する。なお簀ノ子川は県営圃場整備のため昭和五四年(一九七九)現流路に変更された。交通は国道二九四号(近世の勢至堂峠越の白河街道)ほか、長沼を中核に郡山市・須賀川市と結ぶ主要地方道が整備されている。西部の江花川と簀ノ子川流域に縄文―弥生時代の遺跡が多く分布する。桙衝ほこつき横田よこたに古墳時代の才合地山さいごうちやま洞山ほらやま両横穴古墳群がある。

長沼町
ながぬまちよう

面積:一六八・三六平方キロ

空知支庁管内南西端にある夕張郡の町。昭和二七年(一九五二)一月長沼村が町制を施行して成立。北は夕張川を隔て栗山くりやま町・空知郡栗沢くりさわ町、東は馬追まおい丘陵の分水嶺を境として由仁ゆに町、西は旧夕張川を境に空知郡南幌なんぽろ町、南は千歳川とその支流を境に千歳市・恵庭市・北広島市と接する。石狩低地帯のほぼ中央部にあって、面積の八〇パーセントは標高一〇メートル前後の低地で、二〇パーセントは標高二七二・八メートルを頂点とするなだらかな馬追丘陵である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「長沼町」の意味・わかりやすい解説

長沼〔町〕
ながぬま

北海道南西部にある町。 1952年町制。地名はアイヌ語のタンネツト (細長い沼の意) に由来。 1887年入植。石狩平野の南部を占め,東の町境は馬追 (まおい) 丘陵,そのほかは千歳川,旧夕張川,夕張川で限られた豊かな農業地域。平野部では米作,丘陵地帯では,タマネギ,ジャガイモ,テンサイ,ニンジンなどの栽培と乳牛,肉牛の飼育,養豚などの畜産が行われる。北海道立中央農業試験場の所在地。国道 274号線,337号線が通る。面積 168.52km2。人口 1万289(2020)。

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