長洲町(読み)ながすまち

日本歴史地名大系 「長洲町」の解説

長洲町
ながすまち

面積:一九・二七平方キロ

玉名市を挟んで玉名郡の西端に位置し、西から南は有明海に面する。東は岱明たいめい町、北は荒尾あらお市と接し、東境行末ゆくすえ川、中央部を菜切なきり川が南流、うら川が北西部から南東に、浦川から分流する嘉永かえい川が西流する。中央を東西に鹿児島本線が通り、長洲駅が開設している。長洲の地名は「肥後国風土記」逸文や「肥前国風土記」に「長渚浜」とみえる。近世における干拓で多くの村が成立、現代に至っても昭和三八年(一九六三)以後、数度にわたり干拓工事が行われ、有明埋立地や名石浜めいしはま埋立地は臨海工業地帯が形成され、日立造船・不二サッシ・東洋サッシなどの企業が進出している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「長洲町」の意味・わかりやすい解説

長洲〔町〕
ながす

熊本県北西部,菊池平野西部,有明海にのぞむ町。 1889年町制。 1957年腹栄 (ふくえい) 村と合体。中心集落長洲港は江戸時代には島原からの参勤交代路の上陸地。現在も多比良 (たいら) 港 (島原半島国見町) との間にフェリーが通じる。 1970年以降,サッシ,造船などの工場が進出,有明臨海工業地域の一中心となっている。沿岸ではノリアサリ養殖,砂丘背後の湿地では豊富な地下水を利用したキンギョニシキゴイの養殖が盛ん。 JR鹿児島本線が通る。面積 19.44km2。人口 1万5372(2020)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android