門出(読み)カドデ

デジタル大辞泉 「門出」の意味・読み・例文・類語

かど‐で【門出/首途】

[名](スル)
旅などのために、自分の家を出発すること。出立しゅったつ。「―を見送る」
新しい生活を始めること。「新生活の―を祝う」「社会に―する」
旅に出る前に、吉日を選んで、仮に家を出て近くに移ること。
[補説]13は「かどいで」とも言った。
「九月三日―して、いまたちといふ所に移る」〈更級
[類語]出発スタート旅立ち出動鹿島立ち出立朝立ち早立ち夜立ち早発遅発先発後発

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「門出」の意味・読み・例文・類語

かど‐いで【門出】

〘名〙
平家(13C前)九「同十三日、すでに門いでときこえし程に」
② =かどで(門出)②〔日葡辞書(1603‐04)〕
③ (「かどいでがよい(わるい)」の形で) これから始めることについての縁起
※三体詩幻雲抄(1527)「徐庶臥龍と云てから門出がわるい」

かどん‐で【門出】

〘名〙 (「かどいで(門出)」の変化した語) =かどで(門出)
浄瑠璃・赤染衛門栄華物語(1680)四「只今帰京候が、かどん出のれいにまかせぎをんへしやさん候へ共」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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