開化天皇(読み)カイカテンノウ

デジタル大辞泉 「開化天皇」の意味・読み・例文・類語

かいか‐てんのう〔カイクワテンワウ〕【開化天皇】

記紀で、第9代の天皇孝元天皇の第2皇子。名は稚日本根子彦大日日尊わかやまとねこひこおおひひのみこと皇居は大和春日率川宮いさかわのみや

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精選版 日本国語大辞典 「開化天皇」の意味・読み・例文・類語

かいか‐てんのう カイクヮテンワウ【開化天皇】

第九代天皇。孝元天皇の第二皇子。名は稚日本根子彦大日日尊(わかやまとねこひこおおひひのみこと)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「開化天皇」の意味・わかりやすい解説

開化天皇
かいかてんのう

皇室系譜に第9代と伝える天皇。『日本書紀』によれば、国風諡号(しごう)は稚日本根子彦大日日尊(わかやまとねこひこおおひひのみこと)。孝元(こうげん)天皇の第2子で、母は欝色謎命(うつしこめのみこと)。孝元天皇57年に、父天皇の没を受けて即位、翌開化元年に都を春日(かすが)(奈良市のあたり)の率川宮(いざかわのみや)に遷(うつ)し、同6年に父の妃伊香色謎(いかがしこめ)命を皇后とし、在位60年、111歳(一説に115歳、『古事記』では63歳)で没し、春日率川坂本陵(かすがのいざかわのさかもとのみささぎ)に葬られたという。

[星野良作]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「開化天皇」の解説

開化天皇 かいかてんのう

記・紀系譜による第9代天皇。
父は孝元天皇。母は鬱色謎命(うつしこめのみこと)。伝説上の人物ともいわれる。「日本書紀」によると,都は春日(かすが)の率川(いざかわの)宮。開化天皇60年4月9日死去。111歳。墓所は春日率川坂上陵(さかのえのみささぎ)(奈良市)。別名は稚日本根子彦大日日天皇(わかやまとねこひこおおひひのすめらみこと)。

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朝日日本歴史人物事典 「開化天皇」の解説

開化天皇

『古事記』『日本書紀』に第9代と伝えられる天皇。『日本書紀』によれば,孝元天皇と穂積臣の遠祖,鬱色雄命の妹,鬱色謎命との間に第2子として生まれた。稚日本根子彦大日日天皇という。孝元天皇を剣池島上陵(橿原市)に葬り,春日(奈良市)に率川宮を営んだ。伊香色謎命との間に崇神天皇をもうけ,死後,春日率川坂本陵(奈良市)に葬られたと伝えられる。

(大平聡)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「開化天皇」の意味・わかりやすい解説

開化天皇
かいかてんのう

第9代に数えられる大和朝廷の天皇。名はワカヤマトネコヒコオオヒビノミコト。孝元天皇第2皇子,母は皇后ウチシコメノミコト。大和春日率川 (いざかわ) 宮に都し,皇后をイカシコメノミコトという。陵墓は奈良市油阪町の春日率川坂上陵。

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