開明(読み)かいめい

精選版 日本国語大辞典 「開明」の意味・読み・例文・類語

かい‐めい【開明】

〘名〙
知識が開けて、文物が進歩すること。文明開化。また、知識が開け、物事がよくわかること。聰明なこと。
※童子問(1707)中「予也固有漢宋旧説異者。然皆積疑之至。融釈開明。自然得之」
小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉下「欧米の開明文化は我文明にまされることいふまでもなき事なるから」 〔史記‐五帝本紀〕
② 知識などを開き、不明な点を明らかにすること。
正法眼蔵(1231‐53)仏経「正法眼蔵そこばくおほしといへども、なんだちことごとく開明せず」
日の出る所。〔淮南子‐地形訓〕
④ 獣の名。天獣という。〔山海経‐海内西経〕

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デジタル大辞泉 「開明」の意味・読み・例文・類語

かい‐めい【開明】

[名](スル)人間の知識が進み、文化が発展すること。また、文化が進んだ状態にあること。開化
「―の今の欧洲の眼を以って見れば」〈福沢学問のすゝめ

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「開明」の解説

かいめい【開明】

愛媛の日本酒。酒名は、地元に現存する西日本最古の小学校開明学校」にちなみ命名純米大吟醸酒大吟醸酒純米吟醸酒吟醸酒純米酒本醸造酒普通酒をそろえる。原料米は自社田栽培の山田錦など。仕込み水は雨山の湧水。蔵元の「元見屋酒店」は寛政年間(1789~1801)創業。所在地は西予市宇和町卯之町。

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普及版 字通 「開明」の読み・字形・画数・意味

【開明】かいめい

文明。

字通「開」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の開明の言及

【開眼供養】より

…新しく造った画像や彫像の如来・菩薩・天部・明王・祖師像などを賛嘆供養し,神威を迎えることをいう。略して開眼,または開明,開光明といい,遷仏ともいう。この開眼に事・理二相を説くのは《和語灯録》第5で,〈開眼と申すは,本体の仏師がまなこをいれ,ひらきまいらせ候を申候也。…

※「開明」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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