関役(読み)せきやく

精選版 日本国語大辞典 「関役」の意味・読み・例文・類語

せき‐やく【関役】

〘名〙
中世関所で徴収した通行税。関所料。
春日神社文書‐六・応永一四年(1407)一二月二七日・足利義満御判御教書案「河上往反舟并商買船等事、仮権門勢家名、押而令運送云々、太不然、仍当寺関役失墜之由、被聞召訖」
信長記(1622)一五「関役(セキヤク)並に駒の口等の類役、いづれも収納、かたく停止せしむべきの事」
② 関所を守る役目。また、その役人
三藐院記‐文祿二年(1593)一月一日「ごご嶋にて関役の舟をかりて、広嶋へ着津す」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「関役」の意味・読み・例文・類語

せき‐やく【関役】

関所を守る役目。また、その役人。
中世、関所で課した通行税。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

靡き

1 なびくこと。なびくぐあい。2 指物さしものの一。さおの先端を細く作って風にしなうようにしたもの。...

靡きの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android