阿武隈高原中部県立自然公園(読み)あぶくまこうげんちゅうぶけんりつしぜんこうえん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

阿武隈高原中部県立自然公園
あぶくまこうげんちゅうぶけんりつしぜんこうえん

福島県東部,阿武隈高地のほぼ中央にある五十人山,高柴山大滝根山,矢大臣山などを中心とする公園。面積 76.59km2。 1953年指定。大半の山は山頂に平坦部を有し,かつては放牧地になっていたところが多い。大滝根山 (1192m) は阿武隈高地のなかでは最も起伏が激しく,標高も高い。五十人山 (883m) はツツジスズランが群生し,大滝根山西側の山腹には仙台平の石灰台地があり,カルスト地形が散見される。仙台平の西麓には国の天然記念物に指定された入水鍾乳洞南麓にはあぶくま洞があり,観光地としてにぎわっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android