限界資本係数(読み)げんかいしほんけいすう(英語表記)incremental capital output ratio; marginal capital coefficient

精選版 日本国語大辞典 「限界資本係数」の意味・読み・例文・類語

げんかい‐しほんけいすう【限界資本係数】

〘名〙 生産量一単位の増加分と、それに必要とされる資本の増加分との比率。一般に、国民純生産の増加分に対する国民経済全体の実物資本の増加分の割合をいう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「限界資本係数」の意味・わかりやすい解説

限界資本係数
げんかいしほんけいすう
incremental capital output ratio; marginal capital coefficient

生産量 (Y) 1単位増加するのに必要な資本 (K) の追加量。生産量の増大ΔY ,資本の追加量を ΔK とすると,一般に ΔK/ΔY で表わされる。また経済成長率 ΔY/Y は次式すなわち,貯蓄率 ΔK/Y ( ΔK投資であり,投資と貯蓄は一致する) と限界資本係数の逆数の積で表わされる。 ΔY/YΔK/YΔY/ΔK 。経済変動論,成長論で重要な概念であり,R.F.ハロッドにより用いられた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android