はい‐ぜん【陪膳】
〘名〙 (「ばいぜん」とも)
食膳に侍して給仕すること。また、その人。
日常の
食事ではほぼ
天皇に侍するものに限られるが、
儀式・
饗宴の場では
公卿などに侍するものが見られ、また神供・神饌に対するものもある。
※
源氏(1001‐14頃)
桐壺「はいせんに侍ふかぎりは、心苦しき御気色を見たてまつり嘆く」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「陪膳」の意味・読み・例文・類語
ばい‐ぜん【陪膳】
《「はいぜん」とも》宮中で天皇に御膳を奉る時、また武家で儀式の時など、食膳に侍して給仕すること。また、その人。
「―仕うまつる人の」〈枕・二三〉
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世界大百科事典(旧版)内の陪膳の言及
【給仕】より
…また,役所や企業,学校などで雑用に従事する人も,用務員などの名称で呼ばれるのがふつうである。【高田 公理】 平安時代以降,天皇の食事に近侍して給仕に当たる役を陪膳(はいぜん)といい,重要な饗宴のさいには高位の公卿や典侍などがこれを務めた。〈陪膳の采女(うねめ)〉といって,宣旨によって任命された采女が務めることもあった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」