陰で糸を引く(読み)かげでいとをひく

精選版 日本国語大辞典 「陰で糸を引く」の意味・読み・例文・類語

かげ【陰】 で 糸(いと)を引(ひ)

操り人形つかいが陰で糸を操って人形を動かすように、人目につかない裏面にいて、物事を支配したり、他人を行動させたりする。
江戸から東京へ(1921)〈矢田挿雲〉四「下田開港の儀は韮山(にらやま)の住人江川太郎左衛門が陰(カゲ)で糸(イト)を引(ヒ)いてるので遂々(とうとう)変更することは能(で)きなかった」

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デジタル大辞泉 「陰で糸を引く」の意味・読み・例文・類語

かげいと・く

操り人形師舞台の陰で糸を引いて人形を動かすように、裏面から指図をして人を動かす。「この事件には―・く人物がいる」
[類語]裏工作傀儡かいらい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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