陳錫聯(読み)ちんしゃくれん(英語表記)Chen Xi-lian

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「陳錫聯」の意味・わかりやすい解説

陳錫聯
ちんしゃくれん
Chen Xi-lian

[生]1915.1.4. 湖北,黄安
[没]1999.6.10. 北京
中国の軍人,政治家。 1930年農民自衛軍を組織し,34年の長征に参加。 37年八路軍の団長,46年皖西軍区司令などを経て 49年重慶市長就任。 51年砲兵司令となり,ソ連の援助のもとで砲兵の強化にあたった。朝鮮戦争には砲兵部隊を率いて参加。 56年中国共産党中央委員候補,59年瀋陽軍区司令,63年党中央東北局書記。文化大革命で 68年5月遼寧省革命委員会主任,69年4月九全大会で党中央委員に選出された。 71年1月遼寧省党委員会第一書記。 73年8月十全大会で中央政治局委員に選ばれ,74年1月北京部隊司令,75年1月副総理に任命された。 77年十一全大会で中央委員,政治局委員,78年第5期全国人民代表大会で副総理に任命されたが,80年解任。 82~92年は党中央顧問委員会常務委員をつとめた。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「陳錫聯」の意味・わかりやすい解説

陳錫聯
ちんしゃくれん / チェンシーリエン
(1912―1999)

中国の軍人。湖北(こほく)省黄安県生まれ。貧農出身で、若くして共産党ゲリラに参加。1930年紅軍第四方面軍兵士。1934年長征に参加。1937年八路軍の連隊長となり抗日戦に参加。1949年劉伯承(りゅうはくしょう)、鄧小平(とうしょうへい)の二野戦軍三兵団司令となり、新中国成立後、重慶(じゅうけい)市長。1952年砲兵総司令官。1956年党中央委員候補。1964年瀋陽(しんよう)部隊司令。1968年遼寧(りょうねい)省革命委員会主任。1969年、1973年、1979年政治局員。また、1973年北京(ペキン)部隊司令。1975年副首相。1980年批判され降職。1982年党顧問委員会常務委員。

[高市恵之助]

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