険阻・嶮岨(読み)けんそ

精選版 日本国語大辞典 「険阻・嶮岨」の意味・読み・例文・類語

けん‐そ【険阻・嶮岨】

〘名〙 (形動)
① 道や地勢がけわしいこと。けわしい所。また、そのさま。険峻。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
太平記(14C後)三「其れより上には、さまでの嶮岨(ケンソ)無かりければ」 〔春秋左伝‐成公一三年〕
② 顔つきなどのけわしいこと。性格のとげとげしいこと。また、そのさま。
日葡辞書(1603‐04)「Qensona(ケンソナ) ヒト
世間のけわしいこと。とげとげしいこと。また、そのさま。
本朝麗藻(1010か)下・過秋山〈具平親王〉「莫道登臨疲跋渉、人間嶮岨甚山河」 〔春秋左伝‐僖公二八〕

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