隆慶帝(読み)りゅうけいてい(英語表記)Long-qing-di; Lung-ch`ing-ti

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「隆慶帝」の意味・わかりやすい解説

隆慶帝
りゅうけいてい
Long-qing-di; Lung-ch`ing-ti

[生]嘉靖16(1537)
[没]隆慶6(1572)
中国,明の第 13代皇帝 (在位 1567~72) 。名は載こう。廟号穆宗年号により隆慶帝と呼ばれる。嘉靖帝 (世宗) の第3子。嘉靖 18 (39) 年裕王に封じられ,30歳で即位。世宗が道教に心酔し,政治が弛緩していたので,徐階張居正らを用いて前代弊政を除き,財政の建直しに努めた。隆慶1 (67) 年海禁を開いて人民の海外渡航を許し,同5年にはアルタン (俺答)和議を結び,大同馬市を開くなどしたので,北虜南倭災いはほとんどなくなった。

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旺文社世界史事典 三訂版 「隆慶帝」の解説

隆慶帝
りゅうけいてい

1537〜72
明の第13代皇帝,穆宗 (ぼくそう) (在位1566〜72)
道教を弾圧して張居正を登用し,前代(世宗)の幣政改革につとめ,モンゴルのアルタン=ハンと和して馬市を開いた。

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