階前万里(読み)カイゼンバンリ

デジタル大辞泉 「階前万里」の意味・読み・例文・類語

かいぜん‐ばんり【階前万里】

《「唐書」宣帝紀から》万里遠方階前出来事と同様である。地方政治の実情を、みな天子が聞き知っていて、欺くことができないことのたとえ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「階前万里」の意味・読み・例文・類語

かいぜん【階前】 万里(ばんり)

(「管子‐法法」の「堂上遠於百里、堂下遠於千里、門廷遠於万里」による) 軒先で起こったような出来事も、耳にはいらなければ万里の遠方の出来事と同じである。天子が地方の実情をよく知るべきであることのたとえ。
※売文集(1912)〈堺利彦編〉巻頭の飾・明暗二つの影法師小泉策太郎〉「然るに縁無ければ階前万里、余は狭きめざましの編輯局に同居しながら、遂に交りを納るる機会無く」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android